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福祉未来価値創造大賞2018 報告

2018.12.11 tue

開催日時:11月9日(金)10:00〜16:15
会場:大阪大学中之島センター佐治敬三メモリアルホール
集客人数:103名(発表者含む)

【式次第】
1. 10:00〜11:20 ソーシャルビジネスモデル部門

<参加企業>
・マココロ株式会社
・株式会社フォーユーカンパニー
・株式会社一二三工業所

<参加福祉事業所>
・株式会社グリーンファーム
・株式会社シュクレサレ
・NPO法人真成会
・社会福祉法人日本ヘレンケラー財団

2. 11:20〜11:45 株式会社フェリシモC.C.Pの取り組み事例紹介
  ※この間に審査が行われました
3. 11:45〜12:00 結果発表・表彰式
4. 12:00~13:00 休憩
5. 13:00~15:30ソーシャルビジネスプラン部門

<参加企業>
・株式会社オーリュクス
株式会社Dr.デザイン
・株式会社LIG
・正栄工業株式会社
・株式会社新栄
・社会福祉法人正真会
・株式会社ロートウェルコート
・エッセント

<参加福祉事業所>
・NPO法人あとからゆっくり
・社会福祉法人青い鳥福祉会
・一般財団法人カナウ
・合同会社工房はんど
・社会福祉法人しゅらの郷福祉会
・社会福祉法人ハートフル大東
・株式会社不知火
・社会福祉法人ユウの家
・NPO法人街かど福祉

6. 15:30〜16:00 ブース見学・登壇者との交流会 
  ※この間に審査が行われました
7. 16:00〜16:15 結果発表・表彰式

【実施概要】
福祉事業所と企業のマッチングを通じて、商品開発をする「福祉未来価値創造プロジェクト」に取り組んだ10チームによる、ビジネスモデル・ビジネスプランのプレゼン大会を行いました。
午前の3チームは去年考えたプランを実行した結果を発表する、ソーシャルビジネスモデル部門。午後の7チームは今年初参加でソーシャルモデルプラン部門に参加しました。

【審査】
福祉、企業、教育それぞれの分野より選出した審査員6名により審査が行われました。
ソーシャルビジネスモデル部門「事業性・持続可能性・やりがい・社会性・独創性・学び・熱意」、ソーシャルビジネスプラン部門「独創性・将来性・事業性・社会性・成長・学び・熱意」の7項目を採点基準として、プレゼンの魅せ方ではなく内容や事業概要を重視して評価を行いました。

【プレゼン】
当日は午前の3チーム、午後の7チームが順番に発表を行いました。各チーム、プレゼン実施(10分)、その後に審査員からの質疑応答に応じる(午前の部:10分、午後の部:5分)という流れで実施しました。

【賞状授与】
審査によって上位3チームに大阪府知事賞、金賞、銀賞が授与されました。午後の部では、特別賞を今回は設けました。

【結果:ソーシャルビジネスモデル部門】
大賞…マココロ株式会社×株式会社グリーンファーム
発表内容:事業所で作った野菜をふんだんに使ったメニューを開発して、お店で提供 (ソーシャルミールプロジェクト)。生産効率の良い野菜を使用したメニューを開発し、他の飲食店に事業所の野菜を使ったメニューの提案をできるようにした。そうすることで、他の飲食店への販路を拡大することができる。また、メニュー価格に工賃還元額も表示し、直営店の6店舗で野菜を使用している。2年目の取り組みでは協力店舗2店、参加事業所1店増やした。

金賞…株式会社フォーユーカンパニー × 真成会、シュクレサレ、日本ヘレンケラー財団
発表内容:フラワーアレンジメント教室で使う小物(花材)の制作。さおり織りバックとパソコンを入れるバックの受注をした。利用者さんが対応できる範囲の受注量を入れているので、福祉事業所としても助かっているとのこと。また新たな取組としては、会社のインスタグラムのフォロワーを増やす事業を福祉事業所に依頼した。

金賞…株式会社一二三工業所 × 株式会社不知火、真成会、シュクレサレ
発表内容:ノベルティグッズ(たわし、メモ帳)の作成を事業所に依頼。水道管の廃材を使用してワークショップを計画。この取り組みをすることで会社として引き合いも増えたとのこと。福祉事業所としては、たわしをきっかけにしてお店に来て注文してくれることがあり、企業の拡散力の高さを感じることができた。

【結果:ソーシャルビジネスプラン部門】
大賞…正栄工業株式会社×ユウの家
発表内容:おもてなし菓子の製作と施設外就労で福祉事業所とコラボしている。正栄工業が得意のレーザー技術で自社のロゴプレートを作り、ユウの家が作製したラスクの上にプレートを使って、チョコレートでロゴを入れるというオリジナルのお菓子を誕生させた。これからの事業展開としては、正栄工業が営業し、その会社用に特製プレートを作り、ユウの家がお菓子を作製していく。施設外就労では一般のアルバイト時給と同額で、利用者を受け入れる。今回の受け入れにあたって、業務の見直しや切り出し、工夫することで仕事を依頼できることがわかった。

金賞…株式会社LIG×合同会社工房はんど、社会福祉法人青い鳥福祉会、株式会社シュクレサレ、社会福祉法人ハートフル大東
発表内容:LIGに通う子ども達が絵を描き、それを生地にし、お帳面バックを製作。また子ども達の好きなものを工房はんどの利用者さんが描き、お帳面バックのタグのデザインを考案。子どものお帳面バックは入会特典となる。その他、福祉事業所とワークショップ教室を月1で開催し、普段は落ち着きがない子が真剣に取り組んだり、自分でものを創りあげることで自己肯定感の向上も図れる。

銀賞…株式会社オーリュクス、株式会社Dr.デザイン×社会福祉法人青い鳥福祉会、NPO法人あとからゆっくり、一般財団法人カナウ、合同会社工房はんど、社会福祉法人ハートフル大東、社会福祉法人ユウの家、株式会社シュクレサレ、NPO法人真成会
発表内容:障がい者の方のアート作品をインターネット販売で行う。インターネット販売が苦手な福祉事業所の代わりにネットで販売を行う。サポーターズコース(法人)では年賀状のデザインなどを行う。クラウドファインディング事業では作品の需要がありしだい、企業に作成のコラボを依頼する。

特別賞…株式会社ロートウェルコート ×NPO法人街かど福祉
発表内容:ロート製薬が運営する旬穀旬菜のレストランに街かど福祉のしいたけを使用する。しいたけの芽を使って旬穀旬菜のシェフとコラボして商品開発を行い、「MeHIJO(メヒージョ)」が誕生。これからはより高単価なしいたけの加工食品も数もどんどん増やしていく予定。


【来場者の感想(一部抜粋)】
・どれも素敵なアイデアでした。見習っていきたいです
・最初は参加をためらいましたが、参加してみて、その過程で出会えた人たちとの経験が貴重だとわかりました
・皆様が色んなアイディアと深い想いで、障がい者雇用に明るい未来を繋げているこ とをしり、障がい者の母親としてとても嬉しく思いました。

【当日の写真】
ソーシャルビジネス・モデル部門(左)
ソーシャルビジネス・プラン部門(右)


審査員会の様子(左)
ブースの様子(右)




発表の様子

会場全体