まごこりん
2021.3.1 mon
関西大学商学部生 協力:株式会社チクマ
まごこりんは廃棄となる予定の衣料生地を使用した、手作りギフトキットや、廃棄衣料を材料とした手作りのお花座布団など、コロナ禍における在宅ワークなどによる疲れを癒し、おうち時間を楽しくしてくれる商品。
アパレルメーカーに協力してもらい、余った生地を提供していただく。そしてそれらの生地をギフトキット、お花座布団として発売。コロナ禍でストレスが溜まっている人々や在宅勤務で疲れている人々には、この商品によりリフレッシュ効果や癒しを提供できる。手作りのものを家族や友人に送る際に日々の感謝を一緒に伝えること、でコロナ禍においても人と人との繋がりを感じてもらいたいという願いから、この企画を提案。
■ポイント
廃棄衣料を学生の手で集め、製作キットとして販売することで、ものづくりの楽しさを学べ、また、自分で作ることで愛着が湧き、大切に使おうという意識が生まれ、そこから廃棄衣料問題について考えるきっかけになってほしいという思いで、企画。
廃棄衣料を活用した製作キットは市場になく、学生が廃棄衣料問題に取り組むことで、パブリシティ効果も得られる。
■ビジネスプラン
まずビジネスプランを考える上で、2つの社会的課題に着目。
1アパレル業界における衣類のロス問題。ある調査では、世界中で作られた衣服の約60%が廃棄されており、そうした不要な衣服の合計82%は焼却と埋め立てによって処分されている、といった深刻なデータが示されている。
②障がい者の工賃の課題。
●事業モデル
企業に、廃棄する予定であった衣服や生地を提供していただき、福祉事業所の方々がそれらの生地の裁断や加工を行う。そうして完成した商品をお客様に販売し、売り上げを事業所や企業へ利益として還元。
●パートナー
福祉未来価値創造大賞に参加し、実施のためのパートナーを紹介いただいた。福祉事業所:青葉仁会の満天ひろば様生地提供・アドバイス:ユニフォームや婦人服の生地素材及び製品を扱う繊維専門商社である、株式会社チクマ様
●商品について
商品コンセプト:「コロナ禍でも、人と人の繋がりを絶やさない“ 真心" を込めたプレゼントを」コニシ株式会社様の「裁ほう上手」を使用した、針や糸を使わずファブリック製品を作ることのできる制作キットを考案。
商品1:ミニバッグキット
あらかじめ裁断された生地にレシピが同封されており、誰でもミニバッグを簡単に作れる、といった商品。完成したミニバッグは、例えば飴・クッキーといったお菓子や、誰かに向けて書いた手紙などを入れることでラッピング代わりになり、そのまま相手へプレゼントすることができる。手作りすることによって、送り主にも、貰った側にも愛着が生まれ、特別感のあるギフト。新型コロナウイルスの感染拡大により、私達の生活のもとでは、会いたい人に気軽に会いに行くことができない、という苦しい状況が続いた。そうした中で、日頃の感謝を、気持ちを伝えたいと思う相手の存在に気づかされることも多くあった。このキットには、そんな大切な人へささやかな心を伝えあうきっかけになってほしいという願いを込めている。
商品2:お花座布団
もともと満天ひろば様で制作されていたお花座布団。複数の小さなボール型のクッションが繋ぎ合わせられ、一つの座布団となったもの。これには、ミニバッグキットには不向きであった生地を使用。様々な柄・手触りの布を用いることで、見ても楽しい、触っても気持ちの良い座布団ができあがると考えた。コロナ禍において、「テレワーク」「おうち時間」といった言葉が注目され始め、外出することなく、家の中で仕事や作業を行う人々が多く見られ
た。そうした人々がリラックスした状態でワークに取り組めるように、暖かな状態で過ごせるように、という願いを込めている。